響き渡れ、絶えずこの世界で

大正ロマンチック
作詞·作曲：40mP

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編（あ）み上（あ）げブーツの靴（くつ）ひも結（むす）んで
風呂敷（ふろしき）の中（なか）にミルクチョコレート

あなたに借（か）りてた「ふらんす物語（ものがたり）」
大事（だいじ）に抱（かか）えて　今（いま）から会（あ）いにゆくわ

日本橋（にほんばし）は今日（きょう）もお洒落（しゃれ）さんばかりで
ハイカラな服（ふく）を私（わたし）も着（き）たいな

銀座（ぎんざ）のカフェーはインテリばかりで
子供（こども）の私（わたし）は少（すこ）し早（はや）すぎるかな

ラジオという機械（きかい）　小（ちい）さな箱（はこ）の中
遠（とお）くの人（ひと）の声（こえ）が聞（き）こえてる
ならば、あなたの声（こえ）　私（わたし）の耳元（みみもと）まで届（とど）けて

バスに揺（ゆ）られながら　あなたに会（あ）いにゆくわ
大正（たいしょう）ロマンの街（まち）を駆（か）け抜（ぬ）けて
目（め）に映（うつ）るすべてが輝（かがや）いて見（み）える日々（ひび）
いつまでも続（つず）くといいな
あなたと二人（ふたり）で

新聞（しんぶん）はいつも政治（せいじ）の話題（わだい）で
大（おお）きな見出（みだ）しの「普通選挙法（ふつうせんきょほう）」

女性（じょせい）の私（わたし）もいつかは選挙（せんきょ）に参加（さんか）できるかな？
そんな日（ひ）がくるのかな？

2年前（にねんまえ）に起（お）きた大（おお）きなあの地震（じしん）
少（すこ）しずつ生（う）まれ変（か）わるこの街（まち）で
二人（ふたり）は出会（であ）い　そして、いつしか恋（こい）に落（お）ちてしまったの

バスに揺（ゆ）られながらあなたに会（あ）いにゆくわ
大正（たいしょう）ロマンの街（まち）を駆（か）け抜（ぬ）けて
目（め）が回（まわ）るくらいに世（よ）の中（なか）が変（か）わる日（ひ）々
いつまでも見（み）つめてたいな
あなたの隣（となり）で

ライスカレーの店（みせ）を通（とお）り過（す）ぎるころに
あなたの家（いえ）の屋根（やね）が見（み）えてきたら
高鳴（たかな）る胸（むね）をおさえ　髪飾（かみかざ）り付（つ）け直（なお）し
バスを降（お）りる

袴（はかま）を揺（ゆ）らしながらあなたに会（あ）いにゆくわ
「ふらんす物語（ものがたり）」大事（だいじ）に抱（かか）えて
キャラメルをひとつだけ口（くち）に含（ふく）ませながら
足早（あしばや）に歩（ある）き続（つず）ける　あなたの家（いえ）まで

芥川（あくたがわ）先生（せんせい）も志賀直哉（しがなおや）先生（せんせい）も
どんな名作（めいさく）も敵（かな）わないほどの
あなたとの物語（ものがたり）　淡（あわ）い恋（こい）物語（ものがたり）
いつまでも続（つず）くといいな
あなたと二人（ふたり）で